テキストアドベンチャーの条件分岐テキスト:量詞・否定・接続表現を衝突させない組み立て方
条件に応じた断片から自然な中国語の文を組み立てるには、各文法要素をどの部分が受け持つかを決める必要があります。バックパックにランタンとマントが入っているかどうかという架空の教材例を使い、量詞・否定・接続表現の所属を整理し、許される状態の組み合わせをすべて展開して、そのまま再利用できる条件付き文章の組み立てテンプレートを作ります。

はじめに
条件に応じた文章の断片を衝突させないためには、まず各スロットが受け取る内容を決めます。量詞は物を表す句に、否定はその対象となる述語に持たせ、接続表現は明確に定めた一つの階層で管理します。共通の文型には、すべての状態で成り立つ要素だけを残します。書き終えたら、許される組み合わせを一文ずつ展開し、読者がどう理解するかを確認してください。断片が単独で自然かどうかを見るだけでは不十分です。
ここでは「バックパックにランタンとマントが入っているか」を題材に、文章を組み直します。架空の教材であり、実際のユーザー事例、実測結果、DramaFork の製品機能ではありません。特定のエンジンにも依存しません。
文を分割する前に、状態の意味を定義する
この例が扱うのはバックパックの中身だけで、キャラクターが身に着けているものではありません。照明器具はランタンに限定します。ランタンとマントはそれぞれ「ない」「一つある」の二状態だけを取り、許される組み合わせは四通りです。ほかの物が入っている可能性もあるため、両方ないからといってバックパックが空とは限りません。
まず、表すべき事実を明記します。ランタンがバックパックにあるか、ないか。マントがあるか、ないか。この段階では「还(まだ)」「已经(すでに)」「终于(ようやく)」を加えません。現在の状態からはわからない時間や期待を持ち込むおそれがあるからです。
悪い下書きでは、「背包里」+「还没有」+「一件」+物の名前+「,也」+別の物の名前と分割し、「背包里还没有一件灯,也披风」のような文ができてしまうかもしれません。問題は読みにくさだけではありません。「一件」はここでのランタンに適した数え方ではなく、「也」の後には述語がなく、「没有」がどの物を否定するのかも不明確です。
修正の目標は、四つの状態をそれぞれ一義的に読めるようにすることです。すべての文で共用できる文字を最大限に増やす必要はありません。断片を減らしても、意味の確認を省くことはできません。
量詞と否定は、それぞれが依存する要素と一緒に扱う
「一盏提灯(ランタン一つ)」と「一件披风(マント一着)」は、物を表すまとまった句として保存します。「一件」を共通の骨格に残さなければ、物を差し替えるときに量詞も一緒に変わります。ここでの「分割しない」は、このテンプレートの編集上の取り決めです。中国語では量詞を絶対に共用できない、という意味ではありません。
肯定と否定を、まったく同じ字面にそろえる必要もありません。この例では肯定を「有一盏提灯(ランタンが一つある)」、否定を「没有提灯(ランタンがない)」とします。「一盏」を使い回すために、無理に「没有一盏提灯」と組み立てないでください。後者は「一つもない」と数量を強調する響きを帯びることがあり、淡々とした持ち物の説明には合わないかもしれません。
複数の物の前に「没有」を置いてもよいのでしょうか。全体が明確に「両方ともない」を表すなら、「既没有提灯,也没有披风(ランタンもマントもない)」とし、このまとまりを一単位で管理できます。二つの物の状態が独立して変わるなら、各節がそれぞれ否定を持つ形にします。共用した「没有」が、後続の肯定部分まで否定してしまうのを防ぐためです。
特に「没有(ない)」と「不只有(~だけではない)」を交換可能な断片として扱ってはいけません。「背包里不只有提灯」は、ランタン以外の物も入っているという意味であり、ランタンがないという意味ではありません。否定するのが存在、数量、限定のどれなのかを明確にしてから、断片の境界を決めます。
再利用できるテンプレート:場所は骨格が、完全な述語はスロットが受け持つ
まずは、少し素朴でも確認しやすい形を使います。固定の骨格は 背包里,{提灯分句};{披风分句}。 です。意味は「バックパックの中には、{ランタンの節};{マントの節}。」に当たります。両スロットには完全な述語を入れ、空欄にはしません。
| 部分 | 使用できる内容 | 文法上の依存関係と担当 |
|---|---|---|
| 固定の骨格 | 背包里,甲;乙。 | 共通の場所、順序、句読点を持つ |
| ランタンの節 | 有一盏提灯/没有提灯(ランタンが一つある/ない) | 存在の判断と否定を持つ |
| マントの節 | 有一件披风/没有披风(マントが一着ある/ない) | 存在の判断と否定を持つ |
| 肯定形で使う物を表す句 | 一盏提灯/一件披风 | 数量、量詞、名前をまとめて差し替える |
| 接続方法 | 固定のセミコロン | スロット側には「也」「但」「而且」を含めない |
各スロットは、自分が扱う物の状態だけを見て候補を一つ選びます。分割しない断片は、肯定形で使う二つの物を表す句と、「没有提灯」「没有披风」という二つの否定述語です。スロット内に文末の句読点は入れず、文の終わりは骨格で処理します。
別の物に置き換える場合も、この取り決めを使えます。場所は固定し、必須の述語スロットを二つ設けます。各スロットには肯定と否定の候補を用意し、肯定には数量と量詞を省略せず書き、否定にはどの存在を否定するかを明記します。候補一式を差し替えてから、組み合わせを展開します。
セミコロンを使う形の弱点は、一覧表のような調子になることです。持ち物の確認や状態表示など、正確さを優先する文章に向いています。感情の強いキャラクターの独白なら、完成した文を複数のバリエーションで持たせてもかまいません。語りを一つの短い骨格に無理に合わせる必要はありません。
四通りをすべて展開してから、接続表現を決める
以下は架空の設定に基づき、手作業で展開した編集例です。ソフトウェアの実行結果やテスト結果ではありません。
| ランタンの状態 | マントの状態 | 完成した文 |
|---|---|---|
| ある | ある | 背包里,有一盏提灯;有一件披风。(バックパックには、ランタンが一つある。マントが一着ある。) |
| ある | ない | 背包里,有一盏提灯;没有披风。(バックパックには、ランタンが一つある。マントはない。) |
| ない | ある | 背包里,没有提灯;有一件披风。(バックパックには、ランタンはない。マントが一着ある。) |
| ない | ない | 背包里,没有提灯;没有披风。(バックパックには、ランタンはない。マントもない。) |
四文とも、ランタンが存在するか、マントが存在するかにそれぞれ答えられます。最後の文が伝えるのは二つの物がないことだけで、「何もない」に意味を広げてはいません。
繰り返しが気になるなら、二つの状態に応じて完成した文型を選ぶ層を別に設けられます。両方ある場合は「背包里有一盏提灯和一件披风(バックパックにはランタンが一つとマントが一着ある)」、ランタンだけなら「背包里有一盏提灯,没有披风(バックパックにはランタンが一つあり、マントはない)」、マントだけなら「背包里没有提灯,有一件披风(バックパックにはランタンはなく、マントが一着ある)」、両方ない場合は「背包里既没有提灯,也没有披风(バックパックにはランタンもマントもない)」とします。
この構成では、「和」や「既……也……」は完成した文の側が持ち、物を表す句には接続表現を潜ませません。骨格で「也」を加えたうえに、スロットでも「也」を加えてはいけません。また、一方があり、他方がないだけで、自動的に「但(しかし)」を使う必要もありません。状態が異なることだけでは、逆接が必要だとは判断できないからです。
文から状態を復元して確認し、依存関係があれば差し替え単位を広げる
提出前は、許される状態をすべて列挙し、対応する断片を選び、完成した文を書き、その文から状態を復元する、という順で確認します。「没有提灯,有一件披风」を読めば、ランタンはなく、マントはあると復元できるはずです。否定がどこまで及ぶかを作者が説明しなければならないなら、書き直すべきです。
続いて四つの接点を確認します。量詞が名詞に合っているか、否定が節の境界を越えていないか、接続表現が重複したり対応する語を欠いたりしていないか、空スロットによって句読点だけが残っていないか。本テンプレートでは空スロットを認めません。将来、ある項目を非表示にするなら、物の名前だけを消すのではなく、一項目用の骨格を別に作る必要があります。
「不是没有提灯,而是没有灯油(ランタンがないのではなく、ランプ用の油がない)」のような文は、節全体、必要なら一文全体を保ちます。訂正の関係と物同士の関係の両方に依存しているため、独立した切り替えに分解すると意味が変わりやすくなります。断片を細かくするほど個々の文言は管理しやすくなりますが、確認すべき依存関係も増えます。
このテンプレートが扱うのは、固定の場所、二種類の物、明確な有無だけです。複数個の物、不明な状態、キャラクターの誤認、時間による変化を加えるなら、候補と組み合わせを追加する必要があります。「不明」を「ない」と書いたり、今そこにないことだけを根拠に「まだ見つかっていない」と書いたりしてはいけません。判定の基準は常に、完成した文から、今回表現してよい事実を正確に復元できるかどうかです。






