プレイヤーが情報を渡した後、世界の誰がその内容を知るべきか?
測量報告書を工房に渡しても、工房の全員や議会がすぐ内容を知るわけではありません。受け取りの取り決めと知識の記録で、受け取りを許された人、実際に読んだ人、他の人に伝えてよい内容、漏えいが起きた出来事を分けて追跡します。署名を読んでも、誰が届けたかまではわかりません。

誰が何を読んだかを記録してから、それに基づく行動を書く
プレイヤーが測量報告書を工房に渡したら、まず実際に内容を読んだ人物について、何を知ったかの記録を更新し、その後は具体的な出来事を通じて情報を広げます。「工房に渡した」を、そのまま「工房も議会も知った」にしてはいけません。情報が伝わるたびに、少なくとも誰が、誰から、いつ、どの手段で、どの部分を得たのかを明らかにします。
受け取りの許可、実際に知っている内容、他の人に伝える許可は分けて扱います。読む権限があっても、まだ開封していない場合があります。逆に、無断で盗み見て秘密を知る場合もあります。権限は行為が許容範囲を越えたかを決め、伝達記録は人物が何を知っているかを決めます。報告書の主張を知っていることと、それを信じていることも別です。
以下の『霧橋測量室』は架空の教材用事例です。人物、報告書、出来事はいずれも説明のために独自に創作したものであり、実際のユーザー事例、実測結果、DramaForkの製品機能ではありません。プレイヤーは霧橋の測定値のずれを発見し、公開の質疑を始めるため議会へ提出するのではなく、まず工房に検証を依頼することを選びます。
報告書を三つに分けます。甲は「東側の目盛りに誤差がある」、乙は「元の測定値と測定地点の位置」、丙は「記録員・青禾の署名」です。修理職人には甲、検証担当者には乙が必要で、議会は丙を得れば青禾を探してさらに質問できます。署名が示すのは記録員だけで、誰が報告書を届けたかの証明にはなりません。この例で届けたのはプレイヤーです。
二つの小さな表で、受け取りの取り決めと伝達の事実を分ける
取り決めは許されることを、記録は実際に起きたことを示します。漏えいが起きても事実だけを追記し、元の制限を許可へ書き換えてはいけません。
| 受け取る人 | 受け取れる内容 | 他の人に伝えられる範囲 | 有効になる条件 |
|---|---|---|---|
| 工房責任者・岑鐸 | 甲・乙・丙 | 阿簡に乙、陶七に甲を渡せる | 対面で開封して確認する |
| 検証担当者・阿簡 | 乙 | 当面は他の人に伝えられない | 岑鐸が測定値の別紙を渡す |
| 修理職人・陶七 | 甲 | 同じ勤務班の作業員に甲を伝えられる | 修理メモを受け取る |
| 議会書記 | 当面なし | 当面なし | プレイヤーから別途許可を得る必要がある |
「工房」という名称は受け取る人の名簿の代わりにはなりません。岑鐸が封筒を受け取っても未開封なら、知っているのはプレイヤーが報告書を持参したことだけです。すぐに青禾の名を出すことはできません。内容を読んだ、または明確に聞き取った証拠があって初めて、知った内容を記録に追加します。許可の有無は別に記録します。無断の盗み見でも内容を知ることはできますが、許可の条件を満たしただけで未読なら、知ったことにはなりません。
再利用できる項目は、出来事の番号、時点、送り手、受け手、内容と版、経路、許可の状況、受け取った証拠、理解の状態です。証拠には復唱、書き込み、その文書を実際に読んでいることが明確な場面などを使えます。送ったことしかわからない場合は「送付済み、読んだかは不明」と記します。
| 出来事 | 伝達の事実 | 許可と受け取った証拠 | 理解の状態 |
|---|---|---|---|
| 一:受け渡し後 | プレイヤーが岑鐸に甲・乙・丙を含む原本を見せる | 許可あり。岑鐸が各項目を復唱する | 内容は知っているが、結論にはまだ同意していない |
| 二:検証前 | 岑鐸が乙の別紙を阿簡に渡す | 許可あり。阿簡が疑問点を丸で囲む | 測定値を把握し、再測定が必要だと考える |
| 三:作業の割り当て時 | 岑鐸がメモで陶七に甲を伝える | 許可あり。陶七が読んでから資材を受け取る | 誤差があるという主張は知っているが、乙・丙は知らない |
雑談をすべて記録する必要はありません。その後のせりふ、行動、責任の所在を変える伝達だけを記録します。
漏えいを一度たどり、議会の知識を入手した範囲に限定する
阿簡は目盛りを照合するため、乙の別紙を一時的に共用のトレース台へ置きます。古い図面を取りに来た議会書記は、「東側二番測定地点:測定値十二。」という一行を見て書き写します。この一行には、正常範囲、誤差の判断、検証状況、署名はありません。
漏えいを可能にする場面の条件は、別紙が片づけられていないこと、書記が場面に入ること、測定値の書かれた面が上を向いていることです。さらに、書記が実際に読んだことを明示する必要があります。工房に入っただけで漏えいしたと判断してはいけません。
出来事四を追記します。「阿簡が保管する乙の別紙がトレース台上で露出し、書記が上記の一行を読んでその場で書き写した。許可はなく、知ったのはその測定地点の名称と記載された測定値だけ。」阿簡は自ら密告したわけではありませんが、その保管の仕方は伝達経路の一部になります。
次の場面で書記は、「東側二番測定地点の記録は十二となっています。この一行は何を指すのですか」と言えます。しかし、「あなたたちが検証中の東側の測定地点は、なぜ異常な値なのですか」とはそのまま言えません。検証状況を知らず、異常と判断するための根拠も得ていないからです。推測や探りとして書くなら、その旨を明示し、既知の事実として扱わないようにします。
また、「青禾が報告書一式をあなたたちに渡した」とも断言できません。書記は丙を読んでおらず、全文の内容も受け渡しの経緯も知りません。そもそもこの例で届けたのはプレイヤーであり、青禾は署名した記録員です。後から原本をすべて読んだとしても、署名だけから青禾が直接届けたとは推定できません。受け渡しの経緯には独立した情報源が必要です。
書記が意図的に「報告書は全部読みました」と主張するなら、探りを入れるための嘘として記録します。岑鐸がそれに引っかかって追加情報を話したら、新たな口頭の伝達を追加します。嘘を根拠に、書記が以前から知っていたことにしてはいけません。
プレイヤーにも、作者の完全な記録を何の根拠もなく見せるべきではありません。例えば、書記が書き写した紙を古い図面に挟む姿を先に見せ、その後でその一行を引用するのを聞かせれば、調べる理由になります。ただし、それらの手掛かりだけでは誰が自発的に漏らしたかは証明できません。作者が把握する経路と、プレイヤーが得た手掛かりは別々に管理します。
別の渡し方を比べ、それぞれの選択で何が保たれるかを明確にする
同じ課題に三つの渡し方を用意できます。秘密を守ることだけを正解にする必要はありません。
議会に直接渡す場合、書記がその場で全文を読み、プレイヤーは正式な質疑につなげる道を得ます。同時に、青禾の署名も書記の目に入ります。他の議員まで同時に知るわけではありません。書記がプレイヤーから渡されたと知っている根拠は、署名ではなく対面で受け取った出来事です。
署名を削除した写しを工房だけに渡しても、阿簡は乙を照合できます。その代わり、筆跡に疑問が生じた場合、工房はその写しだけで記録員を直接探し出せず、プレイヤーの補足説明が必要になります。出所を隠したまま、他の手掛かりもない検証担当者に出所を突き止めさせることはできません。
再測定で確認できた後に工房から議会へ甲を渡すことを認めるなら、条件付きの許可を追加します。条件を満たしても、送ってよくなるだけです。岑鐸がメモを書き、書記が受け取って読む出来事を設けて初めて、書記が新たにその内容を知ったと記録できます。
プレイヤーが送付前に許可を撤回した場合は、その時点を記録します。送付済みでも未読なら、送ったという事実だけでは知ったと判断できません。メモがすでに読まれていれば、許可を撤回しても知った内容は消せず、その許可の範囲に属する以後の伝達行為を制限できるだけです。
こうした違いは、内容、時期、受け取る相手から生まれます。別途、信頼度の数値を作る必要はありません。情報を広げる範囲を選ぶことは、後で誰が質問し、誰が追加の証拠を求めて戻ってくるかを選ぶことでもあります。
三つの反例で、記録が次の場面を支えられるか確かめる
次の場面で最も重要な三つのせりふを、一つずつさかのぼって確認します。話し手はどの出来事から知ったのか、入手したのは原本、要約、うわさのどれか、推測を事実として扱っていないか。名前、数値、検証状況、異常という判断、誰が届けたかには、それぞれ根拠が必要です。情報源がなければ、伝達場面を補うか、せりふで述べる範囲を狭めます。
一つ目の反例は「同じ工房の仲間だから、誰の署名があるか知っている」です。組織上の関係は、読んだ出来事の代わりにはなりません。誰かが別途丙を伝えない限り、陶七が修理を手配する根拠にできるのは甲だけです。丙を知っても、誰が届けたかまで自動的にわかるわけではありません。
二つ目は「別紙を受け取ったから、橋に問題があると信じている」です。阿簡は乙を見ても、測定器の校正ずれを疑うかもしれません。何を知っているかと何を信じているかを別々に記録すれば、証拠を軸に議論を進められます。
三つ目は「報告書を回収したから、再び秘密になった」です。紙を回収して変わるのは所持者であり、記憶や写しは消えません。訂正版は版と届け先を別途記録します。訂正を受け取っていない人物は、古い測定値を引用する可能性が残ります。
この記録方法は、少数の重要情報が特定の相手へ流れる場合に適しています。広場での読み上げは、その場にいて明確に聞き取ったと確認できる集団の出来事として記録できますが、町全体が知ったとはみなせません。受け取った証拠がある各人物、その人物が知った版、その後の訂正を残し、最新の受け手で以前の読者を上書きしないようにします。人物が何を断言できるかは、実際に得た内容と独立した出来事の証拠に、一項目ずつ照らして確認します。


