インタラクティブ映画の字幕を編集版に対応させる:差し替え後に古い台詞を出さない
追加撮影の後、字幕ファイルが開けても使えるとは限りません。クリップ版、字幕版、言語、時刻変更の理由を納品索引で結び、実際の入口から確認して、新しい映像に古い台詞が出るのを防ぎます。

字幕の完了を判断する前に対応関係を確定する
インタラクティブ映画で追加撮影の映像を差し替えるとき、「このクリップ版には何語のどの字幕版を使うか」を明記します。確認記録のない組み合わせは要確認のままにします。字幕完了は翻訳納品だけでなく、対応する具体的な完成映像の確認までを指すべきです。フォルダーに新版映像と新版字幕があっても一致の証明にはなりません。
最小納品単位は「使用箇所+クリップ版+言語+字幕版」です。同じ物語ノードでも映像が替わり、一映像にも複数字幕があるため、ノード名、ファイル日付、「最終版」だけでは対応を決められません。版番号は改訂の識別で、同じ番号なら互換という意味ではありません。
架空短編『扉の向こうの反響』を例にします。人物が廊下で鍵を渡すか決め、追加撮影で一部の会話を替えます。台詞、時間、納品記録はすべて教材設定で、実際のユーザー事例、検証済みの結果、製品機能ではなく、DramaForkが自動で確認するという意味でもありません。
一つの索引でファイル・言語・変更理由を示す
以下の納品索引を作り、一行に一言語の一組だけを記します。字幕版は独立に増やせますが、基準の映像版を必ず書きます。所在は具体的なファイルに向け、誰かのパソコンの「最新字幕」だけにしません。
| 使用箇所 | クリップ版とファイル | 言語 | 字幕版とファイル | 時刻変更の理由 | 納品状態 |
|---|---|---|---|---|---|
| 鍵を渡す入口 | 第4版/廊下第4版映像 | 簡体字中国語 | 第7版/廊下簡体字第7版字幕 | 冒頭に間を追加、途中を追加撮影し台詞変更 | 要確認 |
| 鍵を渡す入口 | 第4版/廊下第4版映像 | 繁体字中国語 | 第6版/廊下繁体字第6版字幕 | 第4版に基づく再配置が未実施 | 納品停止 |
| 鍵を保つ入口 | 第2版/引き戻し第2版映像 | 簡体字中国語 | 第3版/引き戻し簡体字第3版字幕 | 今回は映像変更なし | 継続使用、参照確認待ち |
実用時は完全な相対パス、映像の長さ、字幕の時刻基準、改訂根拠、確認者、記録の所在も各行に足します。「このクリップの始めを0とする」か、編集タイムラインからの換算方法を明示します。二つの起点を混ぜると正しい数値が誤った映像に重なります。
理由は「追加撮影に伴う更新」だけにしません。影響区間、追加・削除内容、対応する字幕項目を最低限記します。組み合わせ確定後もその行を残し、次の変更は別の改訂記録にして旧根拠を上書きしません。映像を書き出し直したら、同名でもファイルの識別を先に確認して旧字幕を使えるか判断します。
一度の追加撮影で動く字幕を計算する
旧第3版は24秒、新第4版は26秒です。冒頭に1.2秒の間を加え、旧映像の10秒位置に0.8秒の反応ショットを挿入し、さらに一つの台詞を変更します。以下はそれぞれの映像ファイルの始めを0とします。
| 字幕項目 | 第3版の時刻 | 第4版の処理 |
|---|---|---|
| 一つ目「鍵は私が持っている」 | 4~6秒 | 暫定で5.2~7.2秒へ移し、聞いて見て確認 |
| 二つ目「今渡して」 | 11~13秒 | 新台詞は「まだ扉を開けないで」。旧文を廃止し新音声で再配置 |
| 三つ目「誰か来た」 | 18~20秒 | 暫定で20~22秒へ移し、聞いて見て確認 |
一つ目は冒頭の増分だけ、三つ目は両方の増分の影響を受けるので、全字幕を一律1.2秒後ろへ移せません。二つ目は正しく時間を移しても文が違います。台詞変更、区切り直し、再配置が必要で、普通の時間移動として扱えません。
記録は「クリップ第4版を基準。一つ目に1.2秒、三つ目に2秒を追加。二つ目の旧文は廃止し追加撮影の会話で作り直す」とできます。後続の言語編集者に渡すのは変更位置と理由であり、そのまま写せる最終時刻ではありません。翻訳の長さ、改行、読むリズムは個別確認が必要です。
この計算は例の二つの単純挿入だけに適用します。実際に話速、重なる会話、ショット順も変えたなら、新音声と映像に合わせて再配置します。全長が2秒増えても全台詞を2秒動かすとは限りません。
実際の入口をたどり、残った旧字幕を探す
字幕編集者は新しい完成映像で台詞を確認し、各字幕の開始・終了・順序を調べ、最後に納品物の対応参照を確認します。編集ソフトで正しい字幕を開くだけでは、作品がそのクリップに入った時に使う証明になりません。
本例では全納品言語で「鍵を渡す」「鍵を保つ」の各入口から該当クリップに入ります。前者は新台詞が出て旧文が消えるか、後者は今回変更のないクリップが元の正しい字幕を参照するかを確認します。見返す入口もあれば索引に加え、主経路だけを更新しません。
記録は「使用箇所、実際の映像、実際の字幕、観察点、判断」の短い形式にします。例は「鍵を渡す入口;廊下第4版;簡体字第7版;追加撮影の台詞位置;『今渡して』が消えたか要確認」です。予定した確認作業なので、先に合格結果として書いてはいけません。
クリップを離れる時は最後の字幕が消えるか、次のクリップでは前の台詞が残らないかも見ます。ファイル内の時刻が正しくても切り替え後に残るなら、字幕表示状態の消去が問題かもしれません。再現入口と切り替え位置を記録し、全字幕を短くして隠さないようにします。
継続使用・作り直し・納品停止の条件を決める
色調整だけで音声、編集順、長さ、時刻基準が変わらないなら、確認後に元の字幕版を使い、対応確認記録を追加できます。冒頭に一定時間を足しただけなら全体を暫定移動し、始めと終わりと会話を確認します。台詞変更、削除、ショット順変更は影響する項目を作り直します。
小規模なら全字幕を逐一確認できます。多ければ編集変更記録で影響範囲を決め、区間の境目を調べます。変更記録がなければ「変わっていなさそう」を根拠にせず、確認範囲を広げます。
納品前に停止を判断する条件は三つです。字幕の基準映像版が不明、既知の台詞変更を未処理の言語がある、実際の入口が旧組み合わせを参照している。ある言語の準備が間に合わなければ、その言語の納品を延期するか制作上の合意に従い明示的に無効化します。黙って旧台詞で埋めてはいけません。
納品物には映像、各言語字幕、対応索引、確認記録を含めます。戻す必要があれば記録済みの組み合わせで映像と字幕を同時に戻し、入口の参照を確認します。この索引は版の不一致と変更追跡を扱うもので、翻訳の正確さや自然さは別途編集が必要です。


