2026年 Steam AIコンテンツ開示ガイド:事前生成・ライブ生成・Guardrailsの記入方法
Steamの生成AIコンテンツ調査における事前生成、ライブ生成、Guardrailsを解説し、提出前のチェックリストを紹介します。

はじめに
Steamが重視するのは、チームがAI機能を備えたソフトウェアを使ったことがあるかどうかではなく、プレイヤーが利用するコンテンツの制作に生成AIを使ったか、またはゲーム実行中にコンテンツを生成するかです。前者は事前生成、後者はライブ生成に該当します。ライブ生成では、違法なコンテンツを防ぐGuardrailsについても説明する必要があります。
事前生成コンテンツの記入方法
開発段階で生成し、ゲームとともに配信するアート、音声、物語、ローカライズなどのコンテンツについては、具体的なアセットの種類、人による確認、権利の確認、バージョン記録を説明してください。「AIで効率を上げる」とだけ書いたり、「補助用途のみ」という表現でプレイヤーが目にする生成コンテンツを隠したりしてはいけません。
[ツール/工程]を使用して[アセットの種類]の生成を補助しています。
すべての出力は、[担当者]が[権利、安全性、品質]の確認を完了した後にのみビルドへ組み込みます。
最終アセットとバージョン記録は[場所]に保管しています。
ライブ生成の記入方法
ゲーム実行中に生成する自由な対話、画像、ストーリー、音声はライブ生成に該当します。事前生成のルールに加え、入力制限、コンテキストの分離、モデルの安全設定、出力検査、失敗時の代替処理、ログ、通報への対応を明確に記載する必要があります。
「業界標準のフィルターを使用」という説明では具体性が足りません。審査担当者が各制御ポイントと、機能にアクセスしてテストする方法を理解できる必要があります。
提出前の確認事項
- AIアセット台帳に用途、出典、確認担当者を記載する;
- ストアでの開示内容と実際のビルドを一致させる;
- テストアカウントでライブ生成機能にアクセスできるようにする;
- ジェイルブレイク、センシティブなコンテンツ、サービス停止をテストする;
- サードパーティのモデル、素材、音声に関する権利を記録する;
- 生成方法を更新したらSteamにも連絡する。
開示すれば、あらゆるコンテンツが自動的に許可されるわけではありません。Steamは引き続き、コンテンツが合法で、権利を侵害せず、宣伝内容と一致していることを求めます。最も確実なのは、コンテンツ調査をリリース直前に記入する最後の書類ではなく、製品設計の一部として扱うことです。
まず事前生成とライブ生成を区別する
事前生成コンテンツとは、リリース前にチームがAIを使って制作、選別し、ゲームに組み込んだテキスト、画像、動画、音声、コードです。提出前に一つずつ確認できますが、ツールの用途と人による確認については説明が必要です。一方、ライブ生成はプレイヤーのプレイ中に新しい出力を生み出します。そのリスクはアセット自体だけでなく、入力の組み合わせ、コンテキストの漏えい、モデルの更新、サービス停止にも起因するため、防護措置を追加で説明する必要があります。
同じプロジェクトに両方のコンテンツが含まれる場合もあります。例えば、開発中に生成してから人が修正した背景画像は事前生成に該当し、プレイヤーの自由入力に即座に回答するNPCはライブ生成に該当します。「開発補助」という言葉で両者をひとまとめにしたり、最終的に動画として書き出したという理由で生成工程を見落としたりしてはいけません。分類が正確であるほど、内部テストの範囲とストアでの開示内容を一致させやすくなります。
追跡可能なAIアセット台帳を作る
台帳には少なくとも、アセット番号、使用シーン、コンテンツの種類、使用したツールとバージョン、入力素材の出典、生成日、人による修正、確認担当者、許諾の根拠、最終ファイルの保存場所を記録してください。音声に俳優の許諾が関わる場合は、許諾範囲に学習、変換、商用リリース、その後の更新が含まれるかどうかも記録する必要があります。サードパーティの素材を参照画像セットに加える場合もライセンスの確認が必要で、ダウンロードリンクを保存するだけでは不十分です。
モデル、提供事業者、生成方法が変わったら、アセットの新しいバージョンを作り、開示内容の更新が必要か判断してください。これにより、プラットフォームからの問い合わせに対応しやすくなるだけでなく、権利や品質のリスクが見つかった際にも、プロジェクト全体を調べ直すことなく、影響を受けるカットを素早く特定できます。
ライブ生成機能には失敗時の処理を用意する
まず許可する入力の長さ、言語、コンテンツの種類を制限し、その後、入力段階、生成中、出力段階のどこでフィルタリングするかを決めます。センシティブな場面には多層的な制御が必要です。システム指示で役割の範囲を明確にし、入力フィルターで明らかな悪用を防ぎ、出力検査で規則に反するコンテンツを遮断し、タイムアウトや拒否が発生した場合は確認済みの固定セリフを返します。通報窓口、ログの保存期間、人による対応の責任も計画に含めてください。
テストでは通常の会話だけを入力してはいけません。プロンプトインジェクション、役割を逸脱させる誘導、綴りの変形、多言語による回避、連続した追加質問、個人情報、著作権で保護されたキャラクターの模倣、ネットワーク切断も対象にしてください。リスクの種類ごとに期待する結果と実際の結果を記録します。ある出力を確実に制御できない場合は、自由度を下げるか事前生成の選択肢に切り替え、不確実性をプレイヤーや審査担当者に残さないようにしてください。
ストアの説明とビルドを項目ごとに照合する
提出前に、調査の記入に参加していない人にストアページからビルドへ進んでもらい、開示内容に沿って各機能を探してもらってください。その人が、AIがどこに使われているか、プレイヤーが自由入力できるか、異常をどう処理するか、誰が確認を担当するかを答えられる必要があります。スクリーンショット、テストアカウント、再現手順は現行バージョンに対応させてください。宣伝ページでも同じ説明を使い、ストアでは「背景の補助のみ」と説明しているのに、実際には主要キャラクターがリアルタイムでセリフを生成するといった状況を避けてください。
プラットフォームのルールは更新される可能性があるため、重要なバージョンをリリースする前には毎回公式ドキュメントを確認し直し、確認日を記録してください。この記事は作業手順を提供するものであり、Steamの現行要件や法律上の助言に代わるものではありません。
出典
- Steamworksドキュメント:コンテンツ調査(確認:2026-09-22)


